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19世紀の英地図も竹島を日本領、女王に捧げる高い精度

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日本固有の領土でありながら韓国が不法占拠する竹島(島根県隠岐の島町)について、日本領と明示した19世紀の英国製の地図が現存することが島根大の舩杉力修(ふなすぎ・りきのぶ)准教授(歴史地理学)の調査で分かった。英国のビクトリア女王(1819~1901年)に献上する旨が記載された、権威ある世界地図帳に収められた1枚という。これまでにも竹島を日本領とする19世紀の西洋製の地図は見つかっているが、「竹島は17世紀から日本の領有権があった」とする日本の主張を補強するとともに、韓国側主張の反論材料になりそうだ。

 

 

色分けも日本と同色

 

舩杉准教授が調べたのは英国の地理学者、アレクサンダー・キース・ジョンストン(1804~71年)が作製した地図帳「現代地理のロイヤルアトラス」。同地図帳は1855年が初版とみられるが、舩杉准教授は神奈川県の古書店で81年版を入手し、調査した。

 

それによると、全51枚のうち「中国と日本」の地図1枚に、竹島は描かれていた。地図で竹島は「リアンクール」(竹島のフランス語名)、「ホーネット島」(同英語名)と表記されていた。さらに九州と同じ緑色に塗られており、茶色の朝鮮とは明確に区別されていた。

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地図帳は冒頭で作者のジョンストンの称号について「スコットランドの王室の地理学者」と紹介し、次のページでは「この地図帳を最も恵み深いビクトリア女王に(ささげる)」と記載されていた。

 

舩杉准教授は「ジョンストンの業績を王室が認めていたからこそ地図帳のタイトルがロイヤルアトラス(王室の地図帳)になっているのではないか」と分析する。

 

竹島を日本領とするこの地図が米国議会図書館のホームページに掲載されていることも確認したという。

 

 

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「精度が高い地図」

 

19世紀の竹島を描いた西洋製の地図は、島根県の竹島資料室(松江市)がこれまでにも日本領と明記されたものを複数確認している。

 

なかでもドイツの地図製作の大家、アドルフ・シュティーラー(1775~1836年)の地図は、西洋名で書かれた竹島と朝鮮半島の間に境界線を引いて竹島を日本領とし、複数の版で確認されている。

 

シュティーラーと、今回舩杉准教授が調査した地図帳の作者のジョンストンについて、1891年の米国沿岸測地測量局(現・米国海洋大気局)の業務報告書は「2人の地図帳はいいライバル関係にあり、精度が高い」と評価している。

 

韓国側研究者は「古くから西洋地図は独島(竹島の韓国名)を韓国領に属すると分類していた」と主張しているが、シュティーラーの地図など自国に不利なものを意図的に排除して主張しているという。

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尖閣諸島も日本領として描く

 

1970年代以降になって中国が自国領との主張を始めた日本固有の領土、尖閣諸島(沖縄県石垣市)についても、ジョンストンの地図は沖縄県と同じ黄色に配色し、日本領としている。

 

尖閣諸島は、明治政府がどの国の支配も及んでいないことを確認した上で、日清戦争中の1895年1月、沖縄県への編入を閣議決定した。

 

今回確認された英国の地図は、日清戦争(1894年~95年)より前に製作された地図で、中国側の「日本が日清戦争を通じて尖閣諸島をかすめ取った」とする主張を覆す資料にもなるという。

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舩杉准教授は「19世紀に竹島や尖閣諸島が国際的にどう認識されていたかを示す貴重な資料だ」と話す。

 

 

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