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韓国に配慮して不法占拠された竹島

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「いっそのこと島を譲ってしまったら、と夢想する」。韓国の不法占拠が続く島根県の竹島についての朝日新聞のコラムは、以前にも取り上げた。こんな一節もあった。「いくら威勢がよくても戦争できるわけでなく、島を取り返せる見込みはない」。

 

残念ながら、韓国側の見方は違うかもしれない。竹島(韓国名・独島)に日本の自衛隊が「侵攻」する。韓国紙の東亜日報は2月11日、軍がこんなシナリオを描いた文書を昨年末に国会に報告していた、と報じた。

 

シナリオでは、自衛隊の作戦は3段階に分かれている。まず先遣部隊を派遣、次にイージス艦などを動員する。最終段階で輸送船により2個小隊を上陸させる、というものだ。報道が事実なら韓国軍は日本を敵国視していることになる。噴飯もののシナリオというしかない。

 

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朝日のコラムが掲載された平成17年に制定された「竹島の日」はこの2月22日、16回目を迎えた。竹島は歴史的にも国際法的にも日本の領土である。にもかかわらず、いまだに政府制定とはならず、島根県の条例のままである。今年も政府は式典への閣僚の出席を見送った。侵攻どころか、韓国を刺激しないように配慮に配慮を重ねた結果が、今日の不法占拠である。

 

『竹島問題の起原』(ミネルヴァ書房)は、1952年の韓国による李承晩ライン宣言に始まる領土問題の過程を丹念に追った労作である。著者の藤井賢二さんはあとがきで、竹島問題でもっとも奇妙なのは、日韓両国の非対称性だ、と指摘する。韓国で日本の言い分に理解を示す声が上がることはあり得ない。一方で日本では、竹島は韓国領だと主張する出版物さえ容易に捜し出せる。

 

確かに奇妙な問題であり、日本とはつくづく奇妙な国である。

 

 

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2021年2月22日付産経新聞【産経抄】を転載しています

 

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