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[競馬]ジオグリフ 三冠に向け2戦目の日本ダービーに挑む

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皐月賞 1着14番ジオグリフ
=4月17日、中山競馬場(撮影・岡田亮二)

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JAPAN Forwardでは5月29日(日)に行われる東京優駿(日本ダービー)の出走馬のうち、三冠の第一戦である皐月賞を制したジオグリフと福永祐一騎手に注目。「週刊Gallop」の記事を紹介する。

 

「週刊Gallop」は、産経新聞社が「サンケイスポーツ特別版」として発行している競馬専門の週刊誌。1993年10月に創刊され、多くの日本の競馬ファンに愛されている。

 

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さあ、一世一代の大舞台だ。皐月賞馬ジオグリフが、世代の中心としての地位を確固たるものとすべく、新緑の府中へ乗り込む。

 

皐月賞 1着14番ジオグリフ =4月17日、中山競馬場(撮影・奈良武)

 

「駐立が良くなかった中でスタートを決めてくれました。あの位置を取れるかどうかが重要でしたから。あとは仕掛けのタイミングだけ。4コーナー手前で外へ出し、調教で感じた通りいい反応をしてくれました。勝つための競馬をして完璧なレースができました」

 

初コンビで戴冠へ導いた福永祐一騎手が振り返るように、前走のクラシック3冠初戦は手に汗にぎる攻防の末につかんだ。⑭番枠から5~6番手に付けると、4コーナーで先団を射程に。直線では先に抜け出しを図った僚馬イクイノックスとの追い比べとなり、1馬身制した。デビューから連勝で札幌2歳Sを制した後は朝日杯FS5着、共同通信杯2着と敗れ、5番人気の伏兵扱い。1986年以降の1番人気の単勝オッズでは、ドウデュース(3着)の3・9倍は90年アイネスフウジン(2着)の4・1倍に次ぐ高さで、初めて6番人気以内が同10倍以下に並んだ大混戦を、力強い末脚でものにした。

 

中間は福島・ノーザンファーム天栄で3週間調整し、11日に帰厩。1週前の18日はWコース7ハロン98秒7、ラスト1ハロン11秒5を馬なりでマークし、内コラリン(3歳OP)にクビ先着、外パラダイスリーフ(6歳OP)に併入した。3頭併せの真ん中で気合も注入され、臨戦態勢は整っている。栗東から駆け付けたジョッキーは騎乗こそしなかったが、同時間帯に僚馬アヴェラーレに騎乗。「歩きを見ただけですが、感じは良さそうでした。あとは来週に乗ってみてですね」と当週のコンタクトを見据えた。

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2018年ワグネリアン、20年コントレイル、21年シャフリヤールと鞍上にとっては史上初の3連覇、そして4勝目がかかる。過去の3頭は新馬戦から騎乗していたが、今回はコンビ2戦目。「調教からつくり上げてきた3頭とは違う過程ですが、これまでの3頭との経験が生きていると思います。ジオグリフ自身もよく調教されていますからね。木村哲也調教師、スタッフともに、ジョッキーのフィードバックを大事にしてくれますし、やりがいがあります」と厚い信頼でつながっている。

 

皐月賞 1着14番ジオグリフ =4月17日、中山競馬場(撮影・奈良武)

 

中山芝2000㍍から東京芝2400㍍に替わるにあたり、陣営に伝えたことはゲート練習に関してだけだという。「より長い方がいいという感じはしないけど、距離はこなせるフォームなので問題ないです。掛かる馬でもないですからね」と能力を評価。他陣営に対しても「皐月賞でいえば、完璧なレースができたことで勝てたと思います。(休み明けだった)イクイノックスとダノンベルーガ(4着)は伸びしろがあるし、東京2400㍍に替わっての上積みもあるのかなと。ドウデュースは見た目にもすごく調子が良さそうでしたし、あの状態を維持できていたらすごいですね」と冷静に分析している。

 

のどが鳴る症状をデビュー前から抱えてもいる。「調教でもレースでも鳴っています。いつパフォーマンスが低下するかは分からないし、常にそのリスクはありますが、現状は走りに影響がないですからね。GⅠを勝ったわけですから」と福永騎手はパートナーに信頼を寄せる。『地上絵』を意味するジオグリフ。混戦模様だった世代の勢力図に、改めて世代の頂点として名を刻む。

 

筆者:千葉智春(週刊Gallop)

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週刊Gallop(2022年5月23日)の記事を転載しています

 

 

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