ダウン症の書家、金澤翔子さん 東京タワー初代・文化大使に
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ダウン症の書家、金澤翔子さんが東京タワー(東京都港区)の初代・文化大使に任命され、10月18日に東京タワーで就任式が行われた。
金澤さんは国内外で知られた著名、書道家で、その芸術性は世界的に認められている。2020東京オリンピック・パラリンピックの公式ポスターの制作や、アメリカやブラジルでも個展を開催するなど活躍するほか、毎年、新年への願いを託した「新年の漢字」を一字、揮毫(きごう)、JAPAN Forwardで世界に発信している。
東京タワーは、2023年に開業65周年を迎える。今後さらに、日本文化や芸術を国内外に発信する拠点としたい意向だ。
前田伸社長は、東京を一望する展望台で「東京タワーの文化大使としての役を最初に担っていただけるのは日本文化の表現者である金澤翔子さん以外にはない」と述べ、翔子さんに任命状を手渡した。
金澤翔子さんはその後、記念で揮毫を披露。大きな紙に「東京タワーであいましょう」の文字を書き上げ、「元気とハッピーと感動を心を込めて書きました」と笑顔で話し、拍手を浴びていた。
式典終了後、金澤さんは館内の店舗をめぐって挨拶し、店員やお客さんに名刺を渡して回った。グランドピアノの前では、音楽に合わせた踊りを即興で披露する場面もあり、ムードを盛り上げていた。
東京タワーを訪れる人は新型コロナ・ウィルスの感染拡大前の60%ほどに回復しているという。前田社長は「ここは、世界中から人が集まって来る場所。多様性を重視し、人に優しい場所であると同時に、人と人が繋がる場所。日本の観光にとっても再スタートのタイミングで観光大使に任命させていただいたことは大きな意味がある」と話していた。
筆者・動画撮影:フェルナンド・ショーン
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