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【主張】皇室のご活動 「お出まし」増を喜びたい

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秋の園遊会に臨まれる天皇、皇后両陛下と秋篠宮ご夫妻はじめ皇族方=11月2日午後、東京・元赤坂の赤坂御苑(萩原悠久人撮影)

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新型コロナウイルス禍が落ち着きをみせるのに伴い、皇室のご活動の場が増えている。天皇、皇后両陛下ご主催の秋の園遊会も5年ぶりに開かれた。両陛下と皇族方は、約1千人の招待者と和やかに懇談された。

 

皇室のご活動は国民を励まし、心を一つにしてくれる。国内外の情勢が激しく揺れ動き、殺伐としたニュースが多い中、皇室を戴(いただ)くありがたさを改めてかみしめたい。

 

秋の園遊会で加藤一二三さん夫妻と懇談される天皇、皇后両陛下=11月2日午後、東京・元赤坂の赤坂御苑(萩原悠久人撮影)

 

東京・元赤坂の赤坂御苑で11月2日に開かれた秋の園遊会には各界の功労者らが出席した。

 

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陛下は、昨年デビュー50周年を迎えたシンガー・ソングライターの松任谷由実さんに「お忙しいんじゃないですか」と親しく声をかけられた。将棋棋士の加藤一二三さんが藤井聡太八冠の活躍などについて話すと、「加藤さんも将棋界の発展のために大変ご尽力なさって」とねぎらわれた。

 

こうしたご様子は新聞やテレビで広く報じられ、多くの国民がほのぼのとした気持ちになったことだろう。

 

秋の園遊会で松任谷由実さんと懇談される天皇、皇后両陛下。手前右から2人目は加藤一二三さん=11月2日午後、東京・元赤坂の赤坂御苑(萩原悠久人撮影)

 

毎年春と秋に催される園遊会の歴史は古く、重臣や各国公使らを夫妻で招待した明治13年秋の観菊会と、翌年春の観桜会にはじまる。日中戦争が勃発して昭和12年に中止されたが、主権回復後の28年に復活した。新型コロナ禍でも中止を余儀なくされ、令和になって開かれたのは今春に続き2回目だ。

 

東京競馬場に天皇皇后両陛下が行幸され、ターフビジョンに映し出された=10月29日、東京競馬場(奈良武撮影)

 

陛下は、国民の中に入り、国民に少しでも寄り添うことをご活動の柱とされている。新型コロナが「5類」に移行した5月以降、徐々にお出ましの場を増やされているのもそのためである。療養中の皇后陛下がご一緒される機会も増えた。

 

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競馬法100周年記念特別展「伝統の天皇賞~日本競馬のあゆみとともに~」を見学される天皇、皇后両陛下=10月29日、東京都府中市(代表撮影)

 

10月29日には東京競馬場で即位後初めて天皇賞を観戦された。両陛下が貴賓室のバルコニーに姿を見せられると、大歓声が湧き起こった。皇室に寄せる敬愛の情に、お二人は手を振ってこたえられた。

 

ペルー移住1世の新垣カマドさん(右)と懇談される秋篠宮家の次女佳子さま=11月3日、リマ(共同)

 

皇族方もさまざまな活動に臨まれている。秋篠宮ご夫妻の次女、佳子さまがペルーを公式訪問されたのも明るいニュースだ。日系人と交流されたり記念式典に出席されたりするご様子が連日大きく報じられた。

 

皇室と国民の絆は、日本の国柄の根幹である。その絆を強めるご活動が増えていることを、こぞって喜びたい。

 

 

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2023年11月12日付産経新聞【主張】を転載しています

 

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