小惑星と同じ土でレタスや水菜を栽培 りゅうぐうの成分を再現
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岡山大の中村栄三特任教授は12月7日、岡山県倉敷市で開かれた宇宙開発関連の国際会議で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ2」が小惑星りゅうぐうで採取した砂を再現した土で野菜を育てることに成功したと発表した。生命維持に必要な資源が乏しい月などを含め「宇宙での自給自足の実現につながる一歩」としている。
中村特任教授らは、りゅうぐうの砂や石を分析し、アミノ酸などの有機物が大量に含まれていることを確認。りゅうぐうの砂の成分を再現した土をつくり、岡山市の植物工場で野菜を栽培。レタスやルッコラ、水菜など約10種類が順調に育った。
会議後には収穫した野菜を使ったサラダが振る舞われた。参加者からは「おいしい」「普通のサラダと変わりない」との声が上がった。
中村特任教授によると、これまで米国の宇宙船アポロが月から持ち帰った土を使って草の栽培実験が行われたが、発芽はしたものの2、3週間で全て枯れてしまったという。
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