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林芳正官房長官、拉致担当の職務始動 「政権の最重要課題」問われる手腕

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政府主催の拉致問題に関するシンポジウムで、あいさつする林官房長官兼拉致問題相=12月16日午後、東京都千代田区(共同)

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林芳正官房長官は12月16日、東京都内で開かれた北朝鮮による日本人拉致問題の解決に向けたシンポジウムに出席し、兼務する拉致問題担当相としての職務を本格化させた。岸田文雄首相が掲げる金正恩朝鮮労働党総書記との首脳会談に向けたハイレベル協議に道筋をつけることができるか、外相経験を持つ林氏の手腕が試される。

 

「拉致問題は岸田政権の最重要課題であり、時間的制約のある、ひとときもゆるがせにできない人道問題だ」

 

林氏はシンポジウムでこう訴え、続く言葉で「日本国民が心を一つにして、すべての拉致被害者の帰国実現への強い意志を示すことが重要だ」と強調した。これに先立って拉致問題啓発のための車座対話にも出席し、約10人の大学生に向けて「拉致問題は決して過去の出来事ではない。現在でも被害者が自由を奪われて厳しい状況にある。若い世代の力を借りて啓発をしていくことが大事だ」と呼びかけた。

 

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岸田政権にとって、拉致問題を受け持ってきた松野博一前官房長官が、自民党安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティー裏金問題で交代した影響は決して小さくない。松野氏は、拉致被害者家族と頻繁に面会を重ねて信頼関係を築いてきたほか、ハイレベル協議実現に向けた北朝鮮側への働きかけにも深く関与していたとみられる。

 

一方、林氏には外相経験があり、米国や韓国などにパイプを持つ。拉致被害者家族にとって残された時間が刻一刻と少なくなる中、林氏は自らの強みを生かし、政権の最重要課題に取りかかる。

 

筆者:永原慎吾(産経新聞)

 

 

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拉致啓発へ中学生原案の動画公開

 

シンポジウムでは若い世代への啓発に向け、中学生が原案を考えた啓発動画も公開。横田めぐみさん(59)=拉致当時(13)=の弟で拉致被害者家族会代表の拓也さん(55)も登壇し、「今こそ日本の政治力、外交力が問われている。政治の停滞は許されない。絶対に負けられない命のかかった戦いだ」と語った。

 

シンポジウムを終え、取材に応じる拉致被害者家族会代表の横田拓也さん(中央)ら=12月16日午後、東京都千代田区(共同)

 

啓発動画は、8月に初開催された拉致問題の「中学生サミット」参加者3人が発案。2人がキャッチボールしている最中に相手が突然いなくなるとの内容で、ユーチューブの拉致問題対策本部公式動画チャンネルで視聴できる

 

この記事の英文記事を読む

 

 

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