愛子さま、4月に日本赤十字社にご就職へ
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宮内庁は1月22日、天皇、皇后両陛下の長女、敬宮(としのみや)愛子さまが4月1日から、日本赤十字社に嘱託職員として勤務されることが内定したと発表した。愛子さまは現在、学習院大文学部日本語日本文学科の4年生で、昨年12月に卒業論文を提出されていた。
日本赤十字社は、皇后さまが令和元年5月から名誉総裁をお務めに。愛子さまは昨年10月、両陛下とともに東京都港区の日本赤十字社本社を訪れ、関東大震災から100年の企画展をご見学。災害時の同社の活動について、担当者に質問される場面もあった。
天皇陛下は昨年2月のお誕生日の記者会見で、愛子さまの今後について「様々な経験を積み重ねながら視野を広げ、自らの考えを深めていってほしい」と述べられていた。
「身の引き締まる思い」 皇室とゆかり深く
日頃から関心を寄せている日赤の仕事に携われることをうれしく思うと同時に、身の引き締まる思いがいたします-。
天皇、皇后両陛下の長女、敬宮(としのみや)愛子さまは1月22日、4月から日本赤十字社に嘱託職員として勤務することが内定したことを受け、宮内庁を通じて感想を公表された。愛子さまは令和3年に成年を迎えて以降、大学生活を優先しながらも成年皇族としての経験を積んでこられた。皇室と古い縁を持つ日赤への就職が内定し、今後、ご公務との両立にも期待が高まりそうだ。
宮内庁は22日、愛子さまのご就職内定に当たり、両陛下の「お気持ち」を公表。両陛下は「愛子が日本赤十字社の嘱託職員として受け入れていただくことになったことをありがたく思います。この春から日赤の一員として仕事に従事することにより、多くの人のお役に立てるよう努力をつづけるとともに社会人の1人として成長していってくれることを願っています」とされた。
母・皇后さまが名誉総裁
「現時点ではまだ考えがまとまっておらず、これからの大学生活を通して、知識を広げながら自分の興味を深めていく中で、決めていくことができればと思います」。4年3月、成年に当たり、皇居・御所で臨んだ記者会見で、大学卒業後の進路についてこう述べられていた愛子さま。選ばれたのは、母である皇后さまが名誉総裁を務められる日赤だった。
日赤と皇室の縁は深く、明治期から歴代皇后が活動を支援。昭和天皇の后(きさき)の香淳皇后や上皇后さまも名誉総裁を務められた。三笠宮家の瑶子さまも平成18年12月から24年11月まで、日赤で勤務された。
福祉活動にご関心
愛子さまは昨年10月、両陛下とともに東京都港区の日赤本社を訪れ、関東大震災100年に際して開催されていた企画展をご見学。明治天皇の后、昭憲皇太后の寄贈をもとに創設された基金に関する展示の前では、担当者に「当時は(結核が)どれくらい広がっていたんですか」など熱心に質問を重ねられていたという。
これに先立つ同5月には、両陛下が日赤社長から1年間の活動について説明を受けられた際、愛子さまが同席されたことも。福祉活動に関心を持つ愛子さまに、両陛下が同席を勧められたことを受けてのご参加だった。
多くの皇族方が外部の団体でご勤務
日赤は中立性をもった人道的な活動を行う認可法人。愛子さまのほかにも、これまで外部の団体などで勤務された皇族方は多い。上皇さまのいとこにあたる高円宮さまは昭和59年から独立行政法人「国際交流基金」で、同じく上皇さまのいとこに当たる桂宮さまも49~60年、NHKで、それぞれ嘱託職員として勤務していた。
近年では秋篠宮ご夫妻の長女、小室眞子さん(32)が平成28年4月から東京大学総合研究博物館の特任研究員に。令和3年に結婚するまで週3日ほど、東京・丸の内の博物館「インターメディアテク」で勤務した。ご夫妻の次女、佳子さまも3年5月から、「全日本ろうあ連盟」に非常勤嘱託職員として勤務されている。
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