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トランプ氏側近、日本に「自律的な同盟国」期待 中国は核交渉焦点

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米ニューヨークで記者会見するトランプ前大統領=5月31日(ロイター)

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トランプ前大統領陣営のシンクタンク「米国第一政策研究所(AFPI)」の外交政策担当代表を務めるフレッド・フライツ氏と、同研究所で中国問題を担当する上級研究員のスティーブ・イエーツ氏が、東京都内で産経新聞とJAPAN Forwardのインタビューに応じた。両氏は、トランプ氏が11月の大統領選で再選された場合、中国との間の核軍縮交渉や、日本など同盟国との関係強化に重点を置く考えを示した。

 

インタビューに応じる米国第一政策研究所のフレッド・フライツ氏(元トランプ大統領副補佐官兼国家安全保障会議首席補佐官)=6月6日、東京都港区虎ノ門(酒巻俊介撮影)

 

フライツ氏はトランプ政権で大統領副補佐官を務めた。イエーツ氏はブッシュ(子)政権でチェイニー副大統領のスタッフを務めており、両氏はトランプ氏が再選した場合に政権入りする可能性もある。

 

中国の脅威について、イエーツ氏は「経済やエネルギーなどのあらゆる面で特定の国への依存度を減らすことが肝要だ。中国軍は海上交通路(シーレーン)に挑戦しかねない攻撃的な存在だ」と懸念を表明。日本に対しては「自国のエネルギー輸送を妨害された場合でも国民生活を維持しなければならない。より強く自律的で協力的な(米国の)同盟国・同志国の存在は中国政府の頭を悩ませることになるだろう」と強調した。

 

インタビューに応じる米国第一政策研究所のスティーブ・イエーツ上級研究員(元チェイニー副大統領補佐官)=6月6日、東京都港区虎ノ門(酒巻俊介撮影)

 

また、イエーツ氏は日本の防衛費増額など一連の防衛力強化に向けた取り組みを高く評価。「同盟のさらなる強化に向け、日本にはエネルギー安保や食料安保、サイバー防衛などあらゆる面で自律性を高める対応を進めることを期待したい。中国共産党の悪意ある影響工作への対処も重要だ」と述べた。

 

一方、フライツ氏は中国の核戦力増強について「トランプ氏が再選すれば、新たな政権の下で、中国に対して核拡散を制御するための条約に参加するよう圧力をかけることが焦点になるだろう」と述べ、米露両国間の核軍縮協定「新戦略兵器削減条約(新START)」の再交渉に中国も加わるべきだとの見解を示した。

 

筆者:岡田美月(産経新聞)

 

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