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【主張】英国ご訪問 親善のお務め感謝したい

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バッキンガム宮殿へと続く大通り「ザ・マル」に掲げられた日本と英国の国旗=6月23日午前、英国・ロンドン(鴨川一也撮影)

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天皇、皇后両陛下が6月22日から英国を国賓として訪問されている。

 

天皇陛下は訪問前に記者会見し、「日英両国がこれまでに重ねてきた交流の歴史を踏まえながら、友好親善が更に深まることを願っております」と述べられた。

 

日本と英国はともに立憲君主国であり、皇室と英王室が交流を深められる意義は大きい。今回のご訪問により、日英両国の絆がさらに強まることを国民こぞって喜びたい。

 

両陛下のご訪英は令和4年9月、エリザベス女王の葬儀に参列されて以来となる。

 

今回はチャールズ国王の招待で、歓迎式典や晩餐(ばんさん)会などの公式行事に臨まれる。天皇陛下が昭和58~60年に、皇后陛下が外務省時代の同63年~平成2年に留学したオックスフォード大学も訪れ、29日に帰国される。

 

その間、秋篠宮皇嗣殿下が国事行為を臨時で代行される。

 

英国公式訪問で、ロンドン市内のホテル「クラリッジズ」に到着された天皇、皇后両陛下=6月22日午後、ロンドン(代表撮影)

 

皇室と英王室の交流の歴史は長く、明治2年にビクトリア女王の次男、アルフレッド王子が来日して以来155年に及ぶ。大正10年には皇太子時代の昭和天皇が訪英し、国王ジョージ5世から立憲君主のありようを学ばれた。

 

先の大戦で悪化した日英関係を改善する上で、皇室と英王室が果たした役割も大きい。昭和28年には当時皇太子だった上皇陛下がエリザベス女王の戴冠(たいかん)式に参列された。46年には昭和天皇が再訪英され、50年にはエリザベス女王が来日した。

 

平成になると関係はさらに深まり、上皇、上皇后両陛下は10年、初めて国賓として訪英された。チャールズ国王は皇太子時代の令和元年、天皇陛下の即位の礼に参列した。

 

「ジャパン・ハウス ロンドン」内のショップで石川県産の商品について説明を受けられる天皇陛下=6月23日午後、ロンドン(代表撮影)

 

こうした交流の積み重ねが両国民の友好を深めた。日英関係は今、最も良好な2国間関係の一つになっている。

 

天皇陛下は会見で、今回の訪問で特に関心を寄せていることとして「英国との間に培われてきた交流の歴史」と「若い世代の交流」を挙げられた。

 

また、外国訪問による国際親善について「皇室が果たすべき役割の中で、大事な柱の一つであると考えています」と述べられた。

 

国民として感謝に堪えないお言葉である。天皇、皇后両陛下には、どうかお元気で友好親善に臨まれることを祈りたい。

 

 

2024年6月22日付産経新聞【主張】を、一部情報を更新して転載しています

 

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