新国立競技場を公開、9割完成 12月21日お披露目

 

2020年東京五輪開催まであと1年を前に、五輪とパラリンピックのメインスタジアムとして使われる新国立競技場(東京都新宿区)の建設現場が3日、報道陣に公開された。工事の進捗(しんちょく)状況は9割に達しており、11月末の完成まで仕上げの段階に入っている。各国選手団が滞在する選手村(同中央区)や、競泳などの会場となる東京アクアティクスセンター(同江東区)などの関連施設も公開された。

 

新国立競技場は五輪の開閉会式や陸上、サッカーで使われ、大会時6万人を収容する。白、グレーなど5色の「アースカラー」で配色された観客席は約4万5千席の設置が完了。スタンド上部には大型スクリーンもしつらえられた。

 

木材と鉄骨を組み合わせる最難関の屋根工事は5月半ばに終了。フィールド内は今月から芝生を敷き、8、9月に陸上トラックの工事を実施する予定だ。

 

新国立競技場は12月中旬に竣工(しゅんこう)式、12月21日には、アスリートらが出演する一般客向けのお披露目イベントが行われる。スポーツでは来年1月1日のサッカーの天皇杯決勝が、競技場で初めて催される大会となる。

 

競技場は自然災害が発生した場合に、どの席からも15分以内に避難できるよう設計されている。担当者は風雨や地震などが工事に与える影響についても「日頃の安全管理が徹底されており、予防措置をしっかりやっている。大きなトラブルはない」と話した。

 

 

選手村など仕上げの段階

 

来年の東京五輪・パラリンピックに向けて、湾岸地区にある競技会場は着々と工事が進んでいる。3日、報道陣に公開された選手村(東京都中央区)などの施設の進捗(しんちょく)率は8~9割。外観はほぼ完成しており、仕上げの段階に入っている。

 

都によると、選手村の宿泊棟は全21棟あり、全部で約3800戸用意する。棟は14~18階建てで、12月に完成する見通し。大会期間中は選手約1万2千人に加え、各国・地域のオリンピック委員会の関係者ら約6千人が泊まる。

 

都の担当者は「進捗は順調だが、安全が第一で、このまま無事に完成を目指したい」と話す。

 

選手村には仮設で、食堂や各種店舗が入るビレッジプラザも用意される。大会終了後に選手村は改装され、分譲・賃貸住宅になる。大会期間中は民間から借用する形で、賃料は約38億円となる。

 

このほかにも、五輪で競泳の競技会場となる東京アクアティクスセンター、バレーボールなどの会場となる有明アリーナと有明体操競技場が公開された。

 

アクアティクスセンターでは、油圧機器メーカーの検査データ改竄(かいざん)で、設置済み免震装置の交換を余儀なくされたが、工期通り来年2月の完成を目指す。

 

有明アリーナも屋根や外壁がほぼ完成。屋根は工期短縮のため、9分割して造り、それぞれ建物の上にスライドしてのせていく工法を導入した。

 

この日の公開は工事中ということもあり、内部に入ることはできなかった。

 

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