不法滞在者の強制送還を進める出入国在留管理庁の計画「不法滞在者ゼロプラン」が始まった令和7年、護送官つき強制送還によって過去最多の318人が帰国した。計画が軌道に乗ってきたことが、数字の上から裏づけられた。
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出入国在留管理庁が入る庁舎=東京都千代田区

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不法滞在者の強制送還を進める出入国在留管理庁の計画「不法滞在者ゼロプラン」が始まった令和7年、護送官つき強制送還によって過去最多の318人が帰国し、前年の1・3倍に増えたことが同庁のまとめで分かった。このうち計画で重点化された難民認定申請3回目以降の送還は52人だった。計画が軌道に乗ってきたことが、数字の上から裏づけられた形だ。

送還者数は7563人

ゼロ計画は7年5月に公表された。「ルールを守らない外国人により国民の安全・安心が脅かされている」として、不法滞在者(8年1月時点で約6万8千人)のうち強制送還が確定した約3千人を5年半で半減させるとの目標を打ちだした。

中でも、6年6月の改正入管難民法施行で送還が可能になった難民申請3回目以降の人や、無期または3年以上の実刑判決を受けた重大犯罪者を中心に、入国警備官ら護送官つきの強制送還を進めると明記。6年に249人だった護送官つき送還を、3年後の9年に倍増させるとの目標を掲げている。

入管庁が3月27日公表した資料によると、7年に退去強制命令に基づき送還したのは7563人で、前年から135人減。内訳は自費出国6677人、護送官のつかない国費送還505人、護送官つき国費送還318人だった。このほか出国命令による出国者が9789人おり、合わせて1万7352人が送還・出国した。

東京出入国在留管理局=東京都港区(共同)

護送官つき送還318人のうち、52人は難民申請3回目以降の人で、7人は重大犯罪者だった。国籍別ではトルコの71人が最多で、フィリピン46人、スリランカ44人が続いた。

トルコの71人のうち30人が難民申請3回目以降で、すべてゼロプラン公表後の昨年6月以降だった。大半は同国籍のクルド人とみられる。

「アバレルヨー」も

強制送還が確定しながら帰国を拒否する「送還忌避者」の中には、帰国便に乗せられる直前まで「アバレルヨー」などと大声で宣言して暴れる者もおり、送還には大きな困難を伴う。昨年7月に強制送還されたクルド人の男性の場合も、送還の際に抵抗があったという。

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2026年4月1日産経ニュース【「移民」と日本人】より

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