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処理水巡り「巨大エビ」など偽情報が台湾で拡散 背後に中国?

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台湾ファクトチェックセンターによって「合成写真」と判断された巨大エビの写真(同センター提供)

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2023年8月下旬に東京電力福島第1原発処理水の海洋放出が開始されて以降、中国や台湾の交流サイト(SNS)では処理水の危険性を強調し人々の不安をあおる偽情報が多数拡散した。1月に投開票が行われる台湾の総統選を前に、日本との関係を重視する与党、民主進歩党に選挙戦で打撃を与える狙いもうかがえる。

 

台湾総統選の候補者によるテレビに臨んだ民主進歩党の頼清徳副総統(中央)、国民党の侯友宜新北市長(右)、台湾民衆党の柯文哲・前台北市長=12月20日、台北近郊(中央選挙委員会提供・共同)

 

台湾の非営利組織「台湾ファクトチェックセンター」は、処理水が海洋に放出された8月24日以降、インターネット上に拡散した処理水と関係する情報をチェック。そのうち約20件を偽情報と判断し、注意喚起のリポートを発表した。「福島県産の水産品を食べた岸田文雄首相が緊急入院した」とのフェイクニュースもあったという。

 

偽情報の中には、処理水の影響により海中の生物が変異し、巨大化したエビやタコなどを捕獲したとされる複数の写真も。写真説明は中国で使用する簡体字が使われているケースが多く、中国発とみられる。同センターが精査した結果、巨大生物と一緒に写っている人物の立ち位置が海の中であったり、水平線が曲がっていたりと画像に不自然な点が多く、「写真はAI(人工知能)を使った合成写真」と結論付けた。

 

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同センターの担当者は「食の安全に関する情報は社会の関心が高く、偽情報の拡散も早い。最近は処理水に関する偽情報が特に多いので、注意してチェックしている」と話している。

 

筆者:矢板明夫(産経新聞台北支局長)

 

この記事の英文記事を読む

 

 

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