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祖父と父を否定した金正恩氏 北朝鮮で今、大きく動いている事態

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北朝鮮の最高人民会議に臨む金正恩朝鮮労働党総書記=1月15日、平壌(朝鮮中央通信=共同)

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一体北朝鮮で何が起きているのか。日本と韓国の北朝鮮ウオッチャーは今この話題で持ちきりだ。

 

金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は昨年末の党中央委員会総会で「大韓民国の連中とは、いつになっても統一が実現しない。(略)北南関係は、同族関係、同質関係ではない敵対的な両国関係、戦争中にある両交戦国関係」だと言い切った。

 

大韓民国と正式国号で呼んだこと、韓国を同族でなく交戦中の外国と位置づけたことは、これまでの北朝鮮の対南政策を根本から覆す驚くべき内容だった。

 

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「祖国統一三大憲章記念塔」を撤去

 

これが何を意味するのか、ウオッチャーたちが議論を重ねる中、1月15日の最高人民会議(国会)で金正恩氏は「首都平壌の南の関門に無様(ぶざま)に建っている『祖国統一三大憲章記念塔』を撤去する」と演説した。ここでは国営の朝鮮中央通信の日本語記事を引用したが、「無様に建っている」と訳されている部分の朝鮮語原文は「見たくもない」とか、「見苦しい」という意味の罵(ののし)り言葉が使われていた。この演説からわずか数日後、実際に記念塔が撤去された。

 

祖国統一三大憲章記念塔=2018年9月17日、平壌(共同)

 

その記念塔は、2001年に金正恩氏の父である金正日(キム・ジョンイル)総書記が建てた、平壌の南にある統一通りにある高さ30メートルの巨大な建造物で、韓国と北朝鮮を象徴する女性2人が手をつなぐ形をしていた。すぐ横には、金正恩氏の祖父の金日成(キム・イルソン)主席直筆の言葉が刻まれた石碑もあった。

 

その塔が記念する祖国統一三大憲章とは、金日成主席が提唱した、祖国統一三大原則(1972年)、高麗民主連邦共和国創立方案(80年)、全民族大団結十大綱領(93年)を指す。つまり、金正恩氏は初代首領が提唱した統一の原則を記念するために、2代目首領が建てた記念塔を撤去してしまったのだ。

 

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この記事の続きを産経ニュースで読む

 

筆者;西岡力(麗澤大特任教授)

 

 

2024年2月14日付産経新聞より

 

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