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[めぐみさんへの手紙]一刻も早い帰国 桜に願い

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北朝鮮に拉致された横田めぐみさんへの手紙や絵手紙(斉藤佳憲撮影)

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北朝鮮に拉致された横田めぐみさん(59)=拉致当時(13)=に宛てた手紙が、さいたま市立新開(しびらき)小学校から産経新聞に届いた。47年前のこの季節、めぐみさんの父の滋さん=令和2年に87歳で死去=は、めぐみさんの中学校入学の記念にと、校庭の桜の木の下で写真を撮った。同じように門出の時期にさしかかった児童たちは、長すぎる時間の経過に心を痛め、「家族」の大切さを改めて認識し、一刻も早い帰国実現を願う。思いの一端を紹介したい。

 

Megumi

中学校の校庭で、桜を背にたたずむ横田めぐみさん。数日前の入学式を風疹で欠席し、父の滋さんが入学記念にと連れ出して撮影した。この約半年後、めぐみさんは北朝鮮に拉致された=昭和52年4月、新潟市

 

■両親の愛はすごい

6年 遠藤高典さん(12)

 

ぼくは授業で拉致問題のことを知ったとき、「怖い」と思いました。悲しい気持ちになり、おなかが痛くなりました。めぐみさんのお父さんとお母さんも、拉致されたと知ったとき、体に力が入らなくなったのではないかと思います。

 

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でも、そこから前を向き、めぐみさんに会うために進んできました。お父さんとお母さんの愛というのは、すごいと感じています。

 

めぐみさんは「行ってきます」と言って家を出たきり、もどってくることができていません。ぼくは今、家族と一緒にいられて幸せですが、それは当たり前のことではないのです。

 

めぐみさんが日本にもどってこられるように、なにか力になれたらいいなと思います。そして、めぐみさんのお母さん。体に気をつけて。めぐみさんに早く会えることを願っています。

 

 

■見捨てることしない

6年 多田颯真(そうま)さん(12)

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ぼくは4年生のときに拉致問題を知り、そのころから、家族といっしょにいられるのは当たり前のことではないんだと思っています。

 

拉致は、何の罪もない人の平和をうばうものです。人権がしんがいされています。それは人間のすることではありません。

 

また、ぼくは日本についても、問題があると思います。横田めぐみさんや、ほかの被害者を早く取りもどすよう、家族の方々がずっとうったえているのに、反応していないように思います。

 

自分は、助けを求めている人がいたら、見捨てることはしません。

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■自分も拉致向き合う

6年 須田結菜(ゆうな)さん(12)

 

めぐみさんは今、何をしていますか?笑顔で生活できていますか?

 

私は校長先生のお話などから、拉致問題を知りました。「怖いな」と思い、はじめはあまり深く知る勇気がありませんでした。

 

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でも、署名活動など、この問題にしっかりと向き合っている人たちがいると知り、自分もそうならないといけないと思いました。

 

私はまず、家族や友達へ「毎日、近くにいてくれてありがとう」と感謝を伝えようと思います。そして、拉致問題について知ってもらおうと思います。

 

めぐみさん。あなたたちを救おうとしている人は大ぜいいます。私はいつまでも、日本で待っています。

 

 

■北支配者、許せない

6年 高原奏音(かのん)さん(12)

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こんにちは、めぐみさん。ぼくは校長先生のお話を通じ、北朝鮮を支配している人が日本人を拉致したこと、めぐみさんが拉致された時刻のこと、ほかにも被害者がいることなどを勉強しました。

 

ぼくは北朝鮮が許せません。でも、めぐみさんのお父さんやお母さんがビデオメッセージなどでおっしゃっていたように、北朝鮮全体が悪いとは思いません。

 

めぐみさん。拉致されるときは、きっと怖かったですよね。ぼくは二度とこのようなことが起きないように願っています。そして、めぐみさんを知っているすべての人たちが、めぐみさんが早く、ご家族の元に帰ってくるのを願っています。

 

東京都の小学校で行われた、横田めぐみさん拉致問題を通して家族について考える授業=2019年3月18日、大井第一小学校

 

めぐみさんへ手紙 書きませんか

 

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北朝鮮に拉致され、いまだに帰国が実現しない横田めぐみさんらすべての拉致被害者にささげる「めぐみさんへの手紙」を、全国の小中学生や高校生、大学生から募集しています。学校のクラス単位での応募も歓迎します。

 

字数は問いませんが、おおむね原稿用紙1~5枚(400~2000字)ぐらい。郵送の場合は〒100-8078(住所不要)産経新聞社編集局社会部「めぐみさんへの手紙」係へ。eメールはnews@sankei.co.jpまで。住所、氏名、年齢、学年、電話番号(小中学生の場合は保護者の方の連絡先)を明記してください。

 

また、拉致問題に関するテーマについて現役記者らが分かりやすく講義する〝出前授業〟も実施しています。こちらの問い合わせは、東京本社NIE担当(nie-tokyo@sankei.co.jp)まで。

 

この記事の英文記事を読む

 

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