fbpx
Connect with us

暴れ竜が生む戦略的トライアングル 中国が「アジア版NATO」を招く時

Published

on

日米比首脳会談に臨む(左から)フィリピンのマルコス大統領、バイデン米大統領、岸田文雄首相=11日、ワシントンのホワイトハウス(共同)

~~

 

ウクライナ侵略戦争とイスラエル・ガザ戦争は、米国に中国との大国間競争に集中するだけの余裕を与えない。まして、米国がこれらの戦域に直接介入すれば、「アジア正面」の台湾防衛に動くパワーがそがれてしまう。

 

インド太平洋にできるわずかな「力の空白」でも、中国は戦略的好機とみて埋めようとする。この新しい帝国主義が腹黒い動きを見せるとき、ふと南海先生ならどう対処するだろうかと考える。

 

南海先生とは、中江兆民が描く『三酔人経綸(さんすいじんけいりん)問答』に登場する高名な戦略家である。3人の経綸問答には、非武装を主張する洋学紳士、弱小国を征服せよと息巻く豪傑君、そして高名な学者である南海先生が登場する。兆民が描くのは、「軍備なき平和」と「力による平和」の越えがたいジレンマと対立であった。それらの選択肢は、作中の南海先生が示唆する日米同盟などの「防衛戦略」という現実主義で結実する。

 

Advertisement

この記事の続きを産経ニュースで読む

 

筆者:湯浅博

 

 

2024年4月5日付産経新聞【湯浅博の世界読解】より

 

Advertisement

この記事の英文記事を読む

 

 

Continue Reading
Click to comment

You must be logged in to post a comment Login

Leave a Reply