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上川陽子外相が連休中にアフリカなど6カ国訪問 国際秩序維持へグローバルサウスと連携

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会談する上川外相(左)とマダガスカルのラジョエリナ大統領=4月28日、マダガスカル(外務省提供)

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上川陽子外相は大型連休を活用し、11日間をかけてアフリカ、欧州、南西アジアの計6カ国を歴訪した。5月1日にフランスと南米を巡る外遊に出発した岸田文雄首相と手分けする形で、国際社会で影響力を増すグローバルサウス(GS)の国々と法の支配の重要性を確認し、連携強化を図る考えだ。

 

「アフリカ経済のダイナミズムを日本に取り込み、アフリカの経済成長や平和と安定を実現する方策を共創していく」

 

上川氏は4月30日(日本時間同)、日本の外相として45年ぶりに訪れた西アフリカのナイジェリでトゥガー外相と会談した後、オンライン記者会見でこう述べた。

 

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ナイジェリアのトゥガー外相と写真に納まる上川外相(左)=4月30日、アブジャ(外務省提供)

 

上川氏が昨年9月の外相就任後、GSの一角を占めるアフリカのサブ・サハラ(サハラ砂漠以南)の国々を訪問するのは初めて。これに先立ち、4月28日にはアフリカ大陸南東沖のマダガスカルを日本の外相として初めて訪問。29日には西アフリカのコートジボワールを日本の外相として45年ぶりに訪れた。

 

ナイジェリアは、アフリカ最大の人口(2・2億人)と経済規模を有し、原油、天然ガスなどの天然資源も豊富だ。外務省によると、2050年に人口は4億人を超え、将来的には世界第5の経済大国になるとの予測もあるという。

 

上川氏は「経済外交の新しいフロンティアの開拓」を重視しており、経済面で高い潜在力があるナイジェリア、成長が著しいコートジボワールと経済関係関係の強化を狙う。

 

コートジボワールのウワタラ大統領を表敬する上川陽子外相=4月29日、コートジボワール(外務省提供)

 

マダガスカルは、欧州とアジアをつなぐシーレーン上の要衝に位置し、日本にとってはニッケルの重要な輸入元でもある。上川氏は同国のラサタ外相と法の支配に基づく「自由で開かれたインド太平洋」(FOIP)の重要性を共有し、経済安全保障上の観点からも関係を強化することで一致。3カ国外相とは8月に東京で開くアフリカ開発会議(TICAD)閣僚会合に向けた連携も確認した。

 

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OECD閣僚理事会に出席した上川外相(左から2人目)=5月2日、パリ(共同)

 

GS諸国との連携「大変重要」

 

ロシアによるウクライナ侵略などで既存の国際秩序が揺らぎ、中国が覇権主義的動きを強める中、上川氏はGS諸国との連携の意義について「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序維持・強化のために、大変重要だ」と強調する。

 

上川氏は5月2日、経済協力開発機構(OECD)閣僚理事会が開かれるパリで首相と合流。3日まで閣僚理事会の複数の会議で議長を務め、日仏外相会談に臨む。

 

スリランカのサブリ外相(右)と会談する上川外相=5月4日、コロンボ(外務省提供・共同)

 

4日にはGSの一つで、インド洋の戦略的要衝でもあるスリランカを訪問、外相会談でFOIPの実現に向けた協力を確認。5日にネパールに訪れ、6日に帰国した。

 

会談する上川外相(右端)とネパールのシュレスタ副首相兼外相(左端)=5月5日、カトマンズ(外務省提供・共同)

 

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