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Celebrating The King's Singers Back in Japan
(ザ・キングズ・シンガーズが日本に帰ってきたことをお祝いする)
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令和4年が間もなく幕を閉じる。それを前に、英語ニュース・オピニオンサイト「JAPAN Forward」(JF)は今年、どんなニュースを伝えたのか、さまざまな角度から一気に振り返ってみよう。
JFは毎年年末に、この1年間で最も読まれた記事トップ25を発表している。今年は来週26日から、JFと、スポーツ記事のみを扱ったJFの兄弟サイト、スポーツルック(SportsLook)で、それぞれ25位から5本ずつ5日間連続で掲載する予定だ。
せっかくなので、その一部を紹介する。トップは、9月、九州南部に上陸したスーパー台風14号(ナンマドル)、2位が今夏、東北地方を襲った大雨と洪水の被害をそれぞれ動画や写真でまとめた記事だった。
日本が自然災害の多い国であることを改めて認識させられる結果だが、3位以降は、野趣あふれる野天風呂や桜の開花情報など、自然の魅力を紹介した記事のほか、世界で活躍する日本人スポーツ選手や、台湾有事に関する分析記事もランクインした。トップ25記事すべてを知りたい方は、ぜひ年末にJFをチェックしてもらいたい。
JF内でこの1年間に最も検索されたキーワードを中心に、該当記事を振り返るという年末企画も今年から始まる。ちなみに最も検索されたキーワードは「editorial(主張)」だった。外国人読者は、本紙の主張に関心を持っていることが示された形だ。
先日発表された今年の流行語大賞上位の「村神様」「キーウ」「国葬儀」「宗教2世」などの日本のバズワード(流行語)を、JFが記事の中で世界にどう伝えたのか、という企画も面白い。
一方、上の英文(日本語訳)は、JFにとって実に感慨深い内容となった記事の見出しである。
英王室とゆかりの深い「アカペラの王様」-。そう呼ばれる英国のアカペラグループ、ザ・キングズ・シンガーズ(TKS)が3年前、令和の時代の到来を祝う一夜限りの奉祝特別演奏会を東京で開催した。縁あってそのお手伝いをした。その後、新型コロナ禍で何度も日本公演が中止となる中で、ようやく来日公演が実現した。
しかも、TKSのたっての願いで、来日公演に合わせてその奉祝特別演奏会を収録したCD「令和」(2枚組)を、JFが制作・販売することになったのだ。TKSが歌う『君が代』や『竹田の子守歌』『ねむの木の子守歌』『故郷』などの日本の歌を改めて聴いて、涙が出そうになった。
今月8日に始まった日本公演は、東京や大阪、広島など7都市をめぐり、先週末に終わった。公演では、先日、他界したエリザベス英女王を追悼する曲に始まり、各国のクリスマス・ソングや世界でも人気が高い作曲家、久石譲氏がTKSのために作曲した新作「I was there」が世界で初めて披露された。最後は、ビートルズの名曲で会場は盛り上がった。
新型コロナなどの感染症は続く。今年2月、ロシアが始めたウクライナ侵略や中国の拡張主義、人権侵害でますます不透明な時代に突入した世界で、日本はどう生きていくのか。
日本は「令和」の時代である。その意味するところである「美しいハーモニー(調和)」は今後、ますます重要になるだろう。創設から6年目に入ったJFには今年、5人の仲間が新たに加わった。JFは新年も世界に日本の大切な価値観を届けていきたい。新年が皆さまにとって、良き年となりますように。
(JAPAN Forward編集部)
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■TKS日本限定版CD「令和」発売中!
2枚組。20曲を収録、歌詞カード付き。定価5000円(税込・送料込)です。お問い合わせ・ご購入は、メール:info@japan-forward.comか、電話03-3275-8511まで。
※「日本を発信」シリーズは、産経新聞のオピニオン面に掲載された記事を転載しています