電気事業連合会が大阪・関西万博に出展するパビリオン「電力館 可能性のタマゴたち」が完成し、報道陣に公開された。ゲームや体感型の展示を通じて核融合や振動力発電、無線給電などのエネルギーについて学ぶことができる。
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可能性エリアでためたエネルギーを用いて輝きエリアでは光の演出を楽しむことができる=3月5日午後、大阪市此花区(泰道光司撮影)

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電気事業連合会が2025年大阪・関西万博に出展するパビリオン「電力館 可能性のタマゴたち」が完成し、報道陣に公開された。光ったり、ふるえたりするタマゴ型デバイスを手に、ゲームや体感型の展示を通じて核融合や振動力発電、無線給電など29種類のエネルギーについて学ぶことができる。

パビリオンは、タマゴ型デバイスやエネルギーの基本を知る「プレショー」、エネルギーに関連するゲームなど26種類の展示がある「メインショー」、各エネルギーの詳細が学べる「ポストショー」の3部構成。所要時間は45分程度を想定している。

報道陣に公開された電力館。可能性エリアでは約60個の中から好きな色に光るタマゴ型デバイスを用いて28個の体験型展示を楽しめる=3月5日午後、大阪市此花区(泰道光司撮影)

メインショーでは、前半の可能性エリアにゲームなどの展示が並ぶ。投影された重水素と三重水素を手で集めて核融合発電の仕組みを学んだり、人の動きによって発生する振動のエネルギーを電気に変える技術を「だるまさんが転んだ」形式で体感したりすることができる。

後半の輝きエリアでは、無数のLED照明と音楽が連動する演出を通じて、エネルギーが持つ可能性を体感できる。

可能性エリアでためたエネルギーを用いて輝きエリアでは光の演出を楽しむことができる=3月5日午後、大阪市此花区(泰道光司撮影)

また、大阪大の言語サークルなどと協力し、QRコードをスマートフォンで読み込むだけで32言語での展示説明を受けられる仕組みを構築しており、世界各国の子供から大人まで楽しめるパビリオンとなっている。

電力館の岡田康信館長は「シンプルで分かりやすい展示を目指した。次の時代を担う子供たちにエネルギーの価値を感じてほしい」と話した。

筆者:桑島浩任(産経新聞)

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