トランプ米大統領と名門ハーバード大学との対立が連日のように報じられている。トランプ政権側が規制を強める理由の一つとして挙げられる「中国との関係」に注目したい。

トランプ大統領=ワシントン(AP=共同)
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トランプ米大統領と名門ハーバード大学との対立が連日のように報じられている。大前提として「学問の自由」は守られなければならないが、トランプ政権側が規制を強める理由の一つとして挙げられる「中国との関係」に注目したい。ルビオ米国務長官は5月28日、中国共産党とつながりのある中国人留学生のビザ(査証)を取り消す措置を実施すると発表した。
ロイター電によると、ハーバード大学の留学生の5分の1が中国出身者である。これを読んだある有名私立大学教授は「5分の1しかいないんだという印象だ」との感想をもらした。この大学では、留学生の6割以上が中国出身者で占められている。ハーバード大どころではない中国人留学生の多さなのだ。
ハーバード大学で学習を続けられない留学生が出た場合、一時的に受け入れる方針を示した東京大学の場合はどうだろうか。
東大の留学生の67%は中国人
東大新聞オンライン(2025年4月25日)によると、昨年11月1日時点で3545人が中国から東大に留学しており、14年(1270人)の3倍近くになる。中国人留学生は東大の外国人留学生全体(5231人)の約67・8%を占めている。

筆者:有元隆志(産経新聞)
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2025年6月1日産経ニュース【週刊フジ】より
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