ニューヨーク・ヤンキースタジアム(共同)
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日本酒「獺祭」で知られる旭酒造(本社・山口県岩国市)は4月7日、米メジャーリーグのニューヨーク・ヤンキースとスポンサー契約を締結したことを発表した。
旭酒造は声明で「海外での日本酒の消費は年々伸びているものの、現地での認知度は依然として高くはなく、まだ浸透しているとは言えない。その状況に一石を投じ、日本酒と世界の食文化の未来を新しく作るために、旭酒造はニューヨーク州に酒蔵を建設している」と説明。その縁から今回のスポンサー契約が実現した。
旭酒造の桜井一宏社長はスポンサー契約について、「輸出の最も初期から私たちは世界中から多様な人が集まり、発展し、文化を(ダイバーシティ)を力に変え発展しているニューヨークから、獺祭を世界中に伝えて行きたいとの想いでおり、ニューヨークでの浸透に力を入れて来た」と説明。さらに「その“始まりの地”の象徴的なヤンキースとのパートナーシップを開始できることを大変嬉しく思う」としている。
ニューヨークヤンキースのシニアバイスプレジデント、マイケル・J・トゥシアーニ氏は「獺祭ブランドは、ヤンキースタジアム内にあるホームプレートやそのほかの LED看板後ろにある回転看板に表示される。さらに、ヤンキースタジアムの一部プレミアムシーティングエリアで獺祭を提供する」とコメントした。
■ニューヨーク酒蔵/Dassai Blue について
旭酒造はニューヨーク酒蔵プロジェクトとして、マンハッタン中心地から約200キロメートル離れたニューヨーク州の北部、ハイドパーク市に酒蔵を建設中。2022 年秋完成予定。
旭酒造ニューヨーク酒蔵にて製造されるお酒は「出藍の誉れ(青は藍より出でて藍より青し)」から、獺祭を超える存在になる期待を込めて「Dassai Blue」というブランドで展開する。ニューヨークの水と、米国産(一部日本産)の山田錦で純米大吟醸酒のみを造る予定。
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